ガラスの窓がなかった昔、障子の外側に 木製でできた引戸を設けて 雨や風が家の中に入るのを防いでいました。
その後 ガラス窓が設置されるようになりましたが 窓のすきまから雨が侵入したり 風でガラスが割れたりするのを防ぎ、建物の劣化を抑える役割だったようです。
しかし 最近はサッシの性能が良くなったことで 雨戸で雨の侵入を防ぐ必要はなくなったのか 雨戸がない家も多くなりました。
だからと言って 果たして雨戸がなくて良いのか考えてみたいと思います。
まずは 防災について ここ数年 大型化する台風、頻繁に発生する竜巻などで被害が多発しています。
窓の補強をする為に 作業をしていて落下してけがをされたり、飛来物で窓ガラスが割れた、暴風が吹きこむことで大被害につながる可能性もあります。
これらの可能性をひとつでも無くすために 窓に雨戸を取付てガラスを割れにくくする対策が必要と考えます。
次に防犯 戸建ての住宅の空き巣・窃盗の被害の約7割が 窓のガラス破りです。
ガラスの一部を割ってそこから鍵を開けて室内に侵入する手口です。
ガラスを割られないように 防犯用のガラスに交換、窓に防犯フィルムを貼る、防犯カメラの設置、侵入しやすい窓の外側や人目が付きにくい家の裏側などに防犯砂利を敷くなど対策はたくさんあります。 これらを複数利用することで より防犯対策の強化につながります。
結果 雨戸を取付けることで 防災、防犯につながり、安心に暮らせるのではないでしょうか。
また雨戸を取り付けるメリットとして西日などの光を遮る遮光効果や外部の騒音を抑える防音効果なども挙げられます。
では 雨戸の種類について
大きく分けて2種類あります。横に引く雨戸タイプと シャッタータイプです。
雨戸タイプは 窓の横に 雨戸をしまい込む戸袋があり 雨戸を使用する際は そこから引き出して使用します。
また シャッタータイプは 窓の上部に巻き込んであり、使用時に降ろします。
価格的には 雨戸タイプのほうが安価です。
雨戸、シャッター 両タイプでもいろんな種類があります。
まずは 雨戸 一般的には スチール素材で 木製より 軽量で耐久性に優れています。デメリットとしては 素材上断熱性能が低いです。
この断熱性能をアップする雨戸もあります。内部にウレタンの断熱材を充填した厚みのあるパネルで断熱性に優れています。
これらの雨戸は採光されていないので 雨戸を閉めた状態ですと 室内が暗くなります。
そこで雨戸を閉めていても光が入って、風も通るタイプがあります。
これは 通風雨戸といいます。ルーバーの角度を調整して開閉することで 風や光を取り込み、また全閉することもできます。
次にシャッター雨戸
最近の住宅ではこちらのタイプが主流になっています。
先ほどの雨戸は 雨戸をしまう戸袋が窓の横に必要な為 ある程度の幅を確保しなければいけなかったのに対し、シャッター雨戸は上下に開閉するので 窓の横に余裕がなくても大丈夫です。
シャッター雨戸は 手動タイプと電動タイプがあります。
一般的に手動タイプが主流ですが 日々の開閉がおっくうになるため 電動に交換されるお客様もいらっしゃいます。
電動タイプは 窓を閉めた状態で、開閉が可能です。停電の際 開閉ができないのでは?と心配されるますが 停電など非常時には 手動で開閉が可能です。
シャッターの降下中に障害物にあたった場合も感知して停止します。
また 電動タイプには 通風雨戸のように 彩風、採光をリモコンで簡単にできるタイプがあります。
なので窓を開けたまま 風や光を取り入れながら防犯対策も可能です。
既設の窓に 雨戸はついていますか? 今ある雨戸が木製であったり、アコーディオンタイプの横に折りたたんで収納するタイプ、一般のスチール雨戸など今ある雨戸をワンランク上の雨戸やシャッター雨戸に取替が可能です。
また建て方によって 取付できないのではとあきらめていた場所にも幅広く対応できるようになりました。
こちらのお客様は 既設雨戸を電動シャッター通風タイプに交換されました。
窓の大きさや種類によって 価格も異なりますが もし取替や新しく雨戸を取付けたいとお考えの方は一度お近くの専門業者にご相談ください。
弊社でも ご相談承ります。